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子宮がん検診
子宮がん検診について
子宮のがんには大別して、子宮頸癌と子宮体がんがあります。子宮頸癌は性交渉でうつるありふれたウイルスが原因ですので、性交渉をするようになったら検診適齢期といえます。
子宮体がんは内膜ガンともいわれ、40歳以降に増えてきます。どちらも不正性器出血がはじめの症状として多いです。
日本人女性の事例ですと、子宮がんの発症の7割は子宮頸癌です。
一般的には「子宮頸癌検査」がよく行われますが、食事の西欧化に伴い生活習慣病に合併しやすい体癌も増えています。★定期的な受診が大切です。
現状20年間で20代女性の子宮頸癌の発生率が、2〜4倍に急増しています。
子宮頸癌は性交渉によって感染するヒトパピローマウイルスが大きく関わっています。
女性が生涯のうち一度は感染するごくありふれたウイルスですが、免疫力で自然に治る人がほとんどです。
感染が持続すると1割未満ですが5〜10年に子宮頸癌を発症するという報告もあります。但し性感染症とは違い性交渉の経験がある女性のほとんどの方は、一度は膣内にウイルスを存在させると言われています。
従って、性交渉経験のある女性であれば誰でも子宮頸癌のリスクを抱えていると考えられます。
そのため子宮頚癌検査は、性交渉経験のあるすべての女性にお勧めしています。
欧米ではこの検診は普及しており、殆どの女性が受診しています。
子宮がん検診とは?
1.どういう人が受けるべきか?
- 妊娠・出産予定の方
- 性交渉経験がある方
- 特に、不正性器出血がある方
2.子宮がん検診ではどんな検査をするのか? 「子宮頸癌検査」と「子宮体がん検査」の2種類!
子宮頸癌検査は子宮頸部(子宮の出口部分)をこすり取り、採取した細胞を顕微鏡検査します。(痛みはあまりありません)
子宮体がんは細長いブラシで子宮内膜をこすります。(痛みは少しだけあります)
子宮体がん検査には、細胞診の他に、採血による腫瘍マーカー検査、経膣超音波検査等があります。
子宮頸癌、子宮体がん共に、早期発見早期治療が理想です。
子宮に関わるがんは自己診断が難しいので、定期的に診断を受けるとよろしいでしょう。
子宮がん検査は「直接がん細胞を比較的簡単に採取出来る」数少ない検診手段です。それゆえ簡便でもあります。この検診を女性が受けないのは非常にもったいない気がします。
受診方法
予約はありません。
市の助成による受診と自発的な自費による受診があります。1.市の助成による受診券を使用して受けられる場合
受診券と保険証などの氏名、生年月日がわかるものをお持ちください。
本年度よりがん検診の助成対象者が変更になります。
今までは20歳以上の市民女性が対象でしたが、隔年での対象に変わりました。
今年度(令和3年4月1日から令和4年3月31日の期間)に偶数年齢になる方が対象になります。藤沢市内在住の今年度対象者には受診券が市より郵送されますのでそちらをお持ちください。
受診券は毎年、5月下旬に発送されます。(一年間有効です)※ 受診券が届く前に受診を希望される場合は、藤沢市民であることの証明書(保険証や運転免許証など)をお持ちになり、「市の検診を希望する」ことを伝えて受診してください。
(なおその場合は、その後に届く市の受診券は使用できなくなります。)自己負担金
70歳以上の方(今年度の3月31日までに70歳になる方)は無料
69歳以下の対象者の方は2,000円になります。(税込)
補足:今年度に偶数年齢ではない(対象者ではない)方でも、昨年度子宮頸がん検査を助成の受診券で受けられていない方は、市に申し出ると受診券を発行してくれるそうです。ご活用ください。
2.自発的に自費で受診する場合
予約はありません。受付で申し込んでください。
子宮頸部がん検査 4000円 (郵送希望者はプラス郵送料200円)
子宮体部がん検査 4000円
(全て税込)※現在子宮体部のがん検査の市の助成はありません。